雑多なインフラエンジニア日記

技術ブログでっす~

PIOPSについて


EC2または、RDSのPIOPSに指定できる値について。

PIOPSは、あくまで高速化というより、一定のIOPS値を保証する
と言った意味合いになります。
ベンチマークを取ると解るのですが、使わないほうがIOPS値が
高い場合があります。

※RDSとEC2では上限値が異なります。


・PIOPSとはなんぞやな方は以下のP36を参照願います。
http://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/aws-16148274


・EC2の場合
Disk容量とPIOPSの比率が、1:10 である必要があるようです。
Disk容量 100GB の場合、ディスクサイズの10倍の「1000 PIOPS」までしか
指定できません。
(例) データ容量 100GB なら、PIOPSは1000

また、上限はDisk容量に関わらず、1EBSあたり 2000 PIOPSまでのようです。
最近、4000 PIOPSまで上限が上がりました。

http://aws.typepad.com/aws_japan/2013/05/provision-up-to-4k-iops-per-ebs-volume.html



・RDSの場合
RDSもEC2と同様、データ容量とPIOPSの比率が、1:10 である必要があり、
この制限を守っていないと、以下のエラーが表示され、データ容量&PIOPSの
値が強制的に1:10の比率になります。

1,000 PIOPS から 10,000 PIOPS までの範囲で指定可能です。
1000-30,000 PIOPSまでと仕様変更になりました。

「Provisioned IOPS to Storage (GB) ratio should be 10:1」



ちなみに、PIOPS有り/無しでは、コスト面にもインパクトがあります。

・東京リージョン RDS(MySQL)
m1.large / MulitiAZ / 300GB / PIOPSなし → $669/月
m1.large / MulitiAZ / 300GB / PIOPS 3000 → $2823/月



RDSのEBSはそれなりに最適化されているかとは思いますが、性能要件が
厳しいシステムだとPIOPSを採用するケースもあるかと思います。

PIOPS以外であれば、RDSインスタンス自体をスケールアップ、リードレプリカ
作成などで要件を満たせることもあるでしょう。

ココらへんは、ケースバイケースですかね。
お金的なコスト、運用コスト見合いで決めるんでしょうねぇ。


・もっとツッコンだ話はこちらへ
http://understeer.hatenablog.com/entry/2013/04/13/152410

以上です。